廃藩置県は、明治4年7月9日に木戸孝允邸における西郷、大久保、木戸3名の会議で内決し、直ちに実行されました。(明治4年7月14日施行) その後の統廃合により現在の都道府県となりました。 詳しくは下記参照。
http://www.jacar.go.jp/ 国立公文書館アジア歴史資料センター
http://www.tt.rim.or.jp/~ishato/tiri/tiri.htm 地理のページ
新しくできた県の名前は、討幕諸藩は県庁所在地名を県名とし、朝敵派とされた藩は県庁所在地を含む郡名を県名としたといわれています。(実際は愛知県や徳島県などに限られ、各都道府県により実情は異なるようです。)
県名リスト
01北海道 | 02青森県 | 03岩手県 | 04宮城県 | 05秋田県 | 06山形県 | 07福島県 | 08茨城県 | 09栃木県 |
10群馬県 | 11埼玉県 | 12千葉県 | 13東京都 | 14神奈川県 | 15新潟県 | 16富山県 | 17石川県 | 18福井県 |
19山梨県 | 20長野県 | 21岐阜県 | 22静岡県 | 23愛知県 | 24三重県 | 25滋賀県 | 26京都府 | 27大阪府 |
28兵庫県 | 29奈良県 | 30和歌山県 | 31鳥取県 | 32島根県 | 33岡山県 | 34広島県 | 35山口県 | 36徳島県 |
37香川県 | 38愛媛県 | 39高知県 | 40福岡県 | 41佐賀県 | 42長崎県 | 43熊本県 | 44大分県 | 45宮崎県 |
46鹿児島県 | 47沖縄県 |
01 北海道 (ほっかいどう)
明治2年からの道名。古くは越渡島・渡島などと呼ばれた。平安期から蝦夷ケ島と呼ばれた。和人の移住は鎌倉期以降で、津軽の安東氏の勢力圏で あった。江戸期は、松前藩領と蝦夷地からなる。明治2年7月に開拓使が設置され、8月15日蝦夷地を北海道と改めた。北海道は6案のひとつ「北加伊」を「北海」とし、東海道、山陽道などにならって 道を付した。なお、カイは蝦夷の音読である。明治15年2月に開拓使が廃止され、札幌・函館・根室の3県が設置されるが、明治19年に北海道庁を開設する。http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ ・▲
02 青森県 (あおもりけん)
明治4年から現在の県名。明治4年9月5日、弘前県・七戸県・八戸県・斗南県・黒石県・館県の6県を合わせた弘前県が成立するが、明治4年9月23日、県庁を弘前から青森へ移して一部を引き継ぎ、青森県と改称した。 青森は、江戸期には、青盛とも書いた。地名は、一年を通じて松が青々と生い茂ることから青森山と呼ばれた地名に由来する(青森市沿革史)。http://www.pref.aomori.jp/ ・▲
03 岩手県 (いわてけん)
明治5年1月8日から現在の県名。巌手県とも書いた。明治3年7月10日に盛岡藩が盛岡県として成立。その後、旧藩の因襲から抜け難いとの申請で郡名から岩手県に改称。岩手郡は古代からの郡名。岩手の名のおこりについては、下記参照。http://www.pref.iwate.jp/ ・▲
04 宮城県 (みやぎけん)
明治5年から現在の県名。明治4年の廃藩置県で仙台藩が仙台県となり、宮城県に改組。宮城は古代からの地名。 宮城郡の郡名から県名となる。古代多賀城が置かれ、「睦奥の遠の朝廷」から「みちのく府城」の意味で「宮城」と呼んだと考えられている。http://www.pref.miyagi.jp/ ・▲
05 秋田県 (あきたけん)
明治4年7月14日秋田藩が廃されて秋田県となった。もと久保田藩が明治4年1月9日に秋田藩と改め、久保田町も秋田町と改称し、県庁が置かれた 。秋田郡は、出羽国の古代からの郡名で、齶田、穐田とも書く。http://www.pref.akita.jp/ ・▲
06 山形県 (やまがたけん)
明治3年9月28日酒田県を中心に山形藩その他の他国の飛地を合併して成立。地名は、「和名抄」に見える古代の山方郷に由来する。 山形の地名は、野方・里方に対する山形の当て字とする説や、山県の転化とする説がある。http://www.pref.yamagata.jp/ ・▲
07 福島県 (ふくしまけん)
明治4年7月14日の廃藩置県で福島県(もと二本松県)の県域に10県のうちの一つとして成立。明治11年12月2日の改置で二本松・若松・平の3県 となり、二本松県を福島県とし、その後磐前県・若松県を合併し現在に至る。福島は福嶋とも書く。福島郷は戦国期からの郷名。http://www.pref.fukushima.jp/ ・▲
08 茨城県 (いばらぎけん)
明治4年11月13日県の統廃合で成立。県名は古代以来の郡郷名にちなむ。古くはウバラキと呼ばれた。水戸市の中心が茨城郡に属したことから県 名となる。ウバラキは茨のある所の意、木柵で囲んだ根拠地という説がある。また、「常陸国風土記」に黒坂命が茨荊と使って山の佐伯、野の佐伯とい う先住民を退治した、あるいは茨で城を造ったので名付けられたという大和朝廷の先住民征服に関する地名説がある。http://www.pref.ibaraki.jp/ ・▲
09 栃木県 (とちぎけん)
明治4年11月13日の県の統廃合により、宇都宮県と栃木県が誕生し、明治6年に合併して成立。県名の由来は、明治17年までの旧県庁所在地の 地名(栃木町)を継承。栃木町の地名の由来は、古くから栃の木が繁茂していたためといわれ、また、栃木市旭町に鎮座する神明宮がかつて栃木城内 にあったころ、社殿の屋根の千木(ちぎ)が10個あったため「十千木」といわれたことによるとも伝わる。http://www.pref.tochigi.jp/ ・▲
10 群馬県 (ぐんまけん)
明治4年10月28日廃藩置県で成立した8県を統合して成立。県名の由来は、廃藩置県に伴い前橋・高崎をともに含む県中央部の大郡「群馬」の名称 を県名とした。群馬郡は「和名抄」の「くるま」であり、古代当地の豪族車持君に由来すると伝える。http://www.pref.gunma.jp/ ・▲
11 埼玉県 (さいたまけん)
明治4年、武蔵国の埼玉郡と足立・葛飾郡の一部をもって成立。県名は、埼玉郷の郷名による。「続日本紀」に埼玉郡の地名が見える。もと前玉(さき たま)が、「さいたま」に変わったと思われる。http://www.pref.saitama.lg.jp/ ・▲
12 千葉県 (ちばけん)
明治6年6月15日木更津県と印旗県を廃止して千葉県となる。県名は古代以来の郡郷名による。千葉郡は下総国十一郡の一つ。http://www.pref.chiba.jp/ ・▲
13 東京都 (とうきょうと)
慶応4年(1868,明治元年)4月(旧暦・9月8日から明治)江戸鎮台府を設置し、3奉行制を廃止して寺社裁判所、民生裁判所、南北市政裁判所(事実 上の府政を執行)を設置した。7月17日に「江戸ヲ称シテ東京トセン」と詔書が発せられ、江戸鎮台府が廃止され、東京府となる。当初の府域は、旧南 北奉行所の支配地内でその後拡大される。昭和18年7月1日に東京都となる。東京市は、明治22年5月1日から昭和18年6月30日までの市名。は じめは府知事が市長を兼務。明治31年10月1日に15区、昭和7年に35区となる。昭和18年7月1日から東京都となる。http://www.metro.tokyo.jp/ ・▲
14 神奈川県 (かながわけん)
明治元年から現在の県名。もと神奈川府。神奈川府は慶応4年3月に横浜裁判所が開設され、神奈川奉行から事務を引き継ぐ。神奈川郷は鎌倉期 〜室町期に見える郷名。http://www.pref.kanagawa.jp/ ・▲
15 新潟県 (にいがたけん)
明治2年2月22日に新潟府が新潟県となる。明治2年7月27日に水原県の一部となり、明治3年3月7日水原県が改称して新潟県となる。新潟府は越 後府が明治元年9月21日に改称して成立。新潟は、信濃川・阿賀野川の2大河川の河口の中州の間に新しい内湾、新しい潟が形成されたことにちな むという。http://www.pref.niigata.jp/ ・▲
16 富山県 (とやまけん)
明治4年に富山藩が富山県となる。明治4年11月20日に新川県となる。明治9年に石川県に合併されるが明治16年に富山県が分県して現在に至る。http://www.pref.toyama.jp/ ・▲
17 石川県 (いしかわけん)
明治4年7月廃藩置県によって、金沢藩(通称加賀藩)が金沢県となり、「三州割拠」という中立により新政府は金沢県を石川県に改称される。石川郡 は、加賀国・石川県の郡名で「和名抄」には「伊之加波」とある。http://www.pref.ishikawa.jp/ ・▲
18 福井県 (ふくいけん)
明治4年7月14日廃藩置県により福井藩を継承して成立。明治4年12月20日福井・丸岡・大野・勝山・本保の5県を廃して福井県となるが、その後明 治4年12月20日に足羽県と改称。その後、石川県となるが明治14年2月7日福井県が成立。福井はもともと北庄と言ったが、寛永元年福居と改称し 、元禄年間の終わり頃から福井を記すようになった。http://www.pref.fukui.jp/ ・▲
19 山梨県 (やまなしけん)
明治4年10月20日甲府県を改称して現在の県名となる。甲斐の政治・経済の中心地であった山梨郡の郡名に由来。山梨郡は古代から明治11年の 郡名で、郡名の由来は、山梨は山無から生じたもので、当地は土地が平らで山が無いためとするが、山梨の木が多いところから名が起こったというの が通説である。http://www.pref.yamanashi.jp/ ・▲
20 長野県 (ながのけん)
明治4年6月22日に中野県が長野県に改称し、その後信濃国10郡全域を整理統合して、長野県となる。長野は長野市の小地名で、地名の由来は南 下りの長い傾斜面を長野と呼んだことに因むといわれる。その後、村名となり、明治4年に県名となった。http://www.pref.nagano.jp/ ・▲
21 岐阜県 (ぎふけん)
明治4年7月に笠松・高山県が設置され、その後同年11月20日に統廃合により、美濃が統合され岐阜県となった。明治9年8月に飛騨を岐阜県へ統 合し現在に至る。岐阜の地名の由来は、永禄10年に織田信長が稲葉山城を陥落したのち、尾張政秀寺の開山沢彦宗恩の考案による「岐山・岐陽・ 岐阜」の3つの地名から選んで、井口を岐阜と改称したという(安土創業録)。「安土創業録」には、政秀寺開山沢彦の「周の文王が岐山より起こり、天 下を定む」という中国の故事にちなんで岐阜と名づけることを進言したという。http://www.pref.gifu.lg.jp/ ・▲
22 静岡県 (しずおかけん)
明治4年7月14日廃藩置県により、旧静岡藩領を管轄地として設置。その後県の統廃合により明治11年に現在の地域となる。静岡は、慶安4年に駿 府藩主徳川家達の老臣が、駿府の呼称「府中」が不忠に通じると考え、賎機山にちなみ賎が丘と命名したが、賎は賎しいを意味するため静に改め、静 岡としたという。http://www.pref.shizuoka.jp/ ・▲
23 愛知県 (あいちけん)
明治5年から現在の県名で、明治5年4月2日に名古屋県が改称して成立。県名は、県庁所在地の郡名に由来するが、改名は明治維新の懲罰的意味 があったとの説がある(府藩県制史)。愛知郡は古代からの郡名で、古くは「あゆち」といい、愛智、愛知ともかかれた。「あゆ」は、湧き出る意で湧水の 多いところとする説や、東風を「あゆ」と訓むところからめでたいものをもたらす風の意とする説などがある。http://www.pref.aichi.jp/ ・▲
24 三重県 (みえけん)
明治5年3月17日に安濃津県の県庁を安濃津県津から三重郡四日市へ移転し、県名を郡名にちなんで三重県に改称し成立。明治7年に県庁を津へ 移す。明治9年4月18日度会県を統合し、現在の三重県となる。三重郡は、古代からの郡名で、伊勢国13郡の1つ。郡名の由来は、「古事記」に倭建 命が当郡三重村の地に至った時に足が三重に曲がるほど疲れていたことにちなむと伝える。http://www.pref.mie.jp/ ・▲
25 滋賀県 (しがけん)
明治4年7月の廃藩置県で膳所・木口・西大路・彦根・山上・宮川・朝日山など15の藩が県となったが、11月22日に大津県と長浜県に統廃合され、明 治5年1月19日に大津県が滋賀県と改称される。長浜県は、犬上県と改称し、その後滋賀県に合併する。滋賀郡は古代からの郷名で、近江国12郡 の一つ。http://www.pref.shiga.jp/ ・▲
26 京都府 (きょうとふ)
明治元年から現在の府名。地名の由来は、古代平安京の都に由来する。京都府は、慶応4年閏4月京都裁判所を改称して成立。http://www.pref.kyoto.jp/ ・▲
27 大阪府 (おおさかふ)
明治元年から現在の府名。慶応4年1月22日新政府の地方官庁としての大阪鎮台が本願寺津村別院に設置され、5日後には大阪裁判所と改称され 、旧大阪西町奉行所に移された。同年5月2日に府藩県制の制定により大阪裁判所を改称し大阪府が設置された。その後統廃合により明治20年11 月4日現在の区域となる。大坂は明治10年ころまでは大坂とも書かれていた。地名の由来は、地形によると思われる。大坂は戦国期からの地名で、 本願寺建立以前は小坂と称し、後には尾坂とも記した。http://www.pref.osaka.jp/ ・▲
28 兵庫県 (ひょうごけん)
明治元年5月23日から現在の県名。明治元年(慶応4年)5月23日兵庫裁判所の管轄地をもって設置され、県庁は旧兵庫裁判所に置かれた。初代 県知事は伊藤俊輔。その後の統廃合により明治9年8月21日にほぼ現在の区域となる。地名の由来は、大化の改新の際に摂播国境の須磨関を守る ために、兵器庫を設置せよとの命により武器を納めた倉=兵庫が作られたことからという(神戸物語)。http://web.pref.hyogo.jp/ ・▲
29 奈良県 (ならけん)
明治元年5月19日府藩県三治制により、大和国鎮撫総督府が奈良県と改称して成立するが、7月29日奈良府となり、明治2年7月17日に奈良県に 改称する。明治14年2月7日に大阪府へ併合されるが、明治20年11月4日大阪府から分離して現在に至る。地名の由来は、古来から那羅・平・平城 ・乃楽などと書かれ、草木を踏み平(なら)した所を意味し、緩傾斜地を表現する後という説や、樹木楢にちなむともいわれる。平城京の平城もナラと読 み、平に都城を意味する城を付加したとされる。http://www.pref.nara.jp/ ・▲
30 和歌山県 (わかやまけん)
明治4年から現在の県名。廃藩置県により和歌山藩所轄地を引き継いで和歌山県が成立。明治4年11月22日和歌山・田辺・新宮の3県を統廃合し て新たに和歌山県を設置。和歌山は戦国期からの地名で、天正13年豊臣秀吉が岡山、のち虎伏山ともいう砂丘性の丘陵に城郭築造を命じた際に、 南に位置する古来からの名勝「和歌浦」と対比して「和歌山」と命名したという(続風土記)。近世は若山とも表記される。http://www.pref.wakayama.lg.jp/ ・▲
31 鳥取県 (とっとりけん)
明治4年から現在の県名。(明治9年8月から明治14年9月までは島根県に合併される。)明治4年7月14日廃藩置県により鳥取藩が鳥取県となる。 旧藩領がそのまま県域となり現在に存続しているのは鳥取県だけである。地名の由来は、往古に沼沢地をなしており、水鳥を捕る朝廷の鳥取部がす んでいたことからと伝える。http://www.pref.tottori.jp/ ・▲
32 島根県 (しまねけん)
明治4年から現在の県名。出雲国の松江・広瀬・母里の3県が廃止され、隠岐国を合わせて島根県が成立。明治9年に鳥取県を併合するが、明治14 年11月25日分離する。島根は古代からの郡名で、地名の由来は、「国引き坐しし八束水臣津野命の詔りたまいで名を負せ給えるなり」としている(風 土記)。http://www.pref.shimane.lg.jp/ ・▲
33 岡山県 (おかやまけん)
明治4年から現在の県名。明治4年7月14日廃藩置県により旧岡山藩をもって成立。県庁は岡山城内池田出羽邸に設置。岡山は、鎌倉期からの地 名。現在の岡山市の中心部はかつて3山が島として並んでいた。周囲が陸地となり、中央の石山に中世以来城砦として用いられたが、宇喜多秀家が 豊臣秀吉の指示で岡山に築城し、以後城下町全体を岡山と呼ぶようになった。3山は、岡山・石山・天神山で、岡山は備前・備中・備後の造酒神の酒 折明神を祀る社殿が往古「岡山殿」と呼ばれたことに由来するという。http://www.pref.okayama.jp/ ・▲
34 広島県 (ひろしまけん)
明治4年から現在の県名。明治4年7月14日廃藩置県により広島藩領を継承して成立。広島城に県庁を置く。 広島の由来はここを参照。http://www.pref.hiroshima.jp/ ・▲
35 山口県 (やまぐちけん)
明治4年から現在の県名。明治4年7月14日廃藩置県により旧萩藩領と旧徳山藩領をもって成立。県庁を山口藩庁内に置く。明治4年11月岩国・豊 浦・清末の3県が山口県に合併し現在の区域となる。山口は山口盆地の北方、一の坂川に沿って長門国阿武郡の山地に分け入る入り口であったから 、東鳳翩山の東方にある一ノ坂銀山の山口にあたるからなどという。http://www.pref.yamaguchi.jp/ ・▲
36 徳島県 (とくしまけん)
明治13年から現在の県名で、明治4年7月14日廃藩置県により、旧阿波国と津名郡を除く旧淡路国を県域として成立。同年11月1日淡路国全域を 管轄することになり、名東県と改称された。(一般に討幕派諸藩は県庁所在地名を県名とし、朝敵派とされた藩は県庁所在地を含む郡名を県名とした といわれるが、旧徳島藩は朝敵ではないが、最終段階まで討幕・佐幕の旗色を鮮明にしなかったためといわれる。)古くから渭津とも称し、地名は蜂須 賀家政が城を構えた付近を徳島と呼んだことにちなむ。http://www.pref.tokushima.jp/ ・▲
37 香川県 (かがわけん)
明治初期から現在の県名。明治4年11月15日高松県と丸亀県が合併し香川県が設置。その後統廃合があり、明治21年12月3日第3次の香川県 が設置され、現在に至る。香川郡は古代からの郡名で、香河郡とも書く。郡名の由来は、当郡の山里に樺の古木があり、その周辺の木にその香りが 移り、大河に落ちて郡の中央を流れて香りを漂わせていたことによるという(全讃史)。http://www.pref.kagawa.jp/ ・▲
38 愛媛県 (えひめけん)
明治6年2月から現在の県名。松山県を改称した石鉄県と、宇和島県を改称した神山県が合併して成立。もとの伊予国全域にあたる。県名の由来は、 「古事記」に見える「愛比売(えひめ)」による。この愛比売が「愛媛」に転化し、現在の県名になったとされる。http://www.pref.ehime.jp/ ・▲
39 高知県 (こうちけん)
明治4年から現在の県名。明治4年7月の廃藩置県により、旧土佐国を県域として成立。高知は土佐藩山内氏の城下町で、山内氏による大高坂山へ の築城により、河中山(こうちやま)と名付けられたが、水害に苦しめられるため河中の文字を嫌い、高智山、高知と改められた。http://www.pref.kochi.jp/ ・▲
40 福岡県 (ふくおかけん)
明治4年7月14日廃藩置県により、旧福岡藩領をもって成立。その後統廃合により明治9年4月18日に現在の区域となる。福岡は、慶長6年黒田長 政が那珂郡警固村福崎の丘陵地に築城し、黒田氏の故地備前国邑久郡福岡の地名にちなみ命名したものという。http://www.pref.fukuoka.lg.jp/ ・▲
41 佐賀県 (さがけん)
明治4年7月14日廃藩置県により旧藩名をもって成立。明治4年厳原県と合併して伊万里県となる。その後統廃合により明治16年5月9日に佐賀県 が長崎県から分離して成立現在に至る。佐賀郡は古代からの郡名で佐嘉とも書いた。嘉瀬川は古くは「佐嘉川」と呼ばれ、その川上に交通を妨害する 荒神がいて通行者を悩ませた。そこで嘉瀬川流域の大和町東山田・西山田付近に住んでいたと思われる大山田女・狭山田女という土豪である巫女の 進言で、山田よりさらに上流の下田(大和町下田)の村の土をもって人形・馬形を作り荒神を祀ったところ妨害がなくなったという。その賢女から「佐嘉」 の郡名がつけられたという(肥前風土記)。また、郡の中心になる村にクスの大樹があり、朝日の影が西の杵島郡蒲川山を覆い、夕日の影は養父郡の 草横山を覆ったという。そこで日本武尊がクスの栄える「栄国(さかのくに)」と名付けられ、「佐嘉」になったという。http://www.pref.saga.lg.jp/ ・▲
42 長崎県 (ながさきけん)
明治2年6月20日長崎府が長崎県に改称して成立。明治4年11月14日旧長崎県・大村県・平戸県・福江県をあわせて長崎県が成立し、現在に至る 。長崎奉行所が慶応4年2月2日に長崎裁判所を置き、明治元年5月4日に長崎府に改称される。長崎は、鎌倉期からの地名で、永埼とも書き、地名 の由来は、長い岬を含む地いあったことにちなむとも、長崎小太郎を祖とする長崎氏が居住したことに由来するともいう。http://www.pref.nagasaki.jp/ ・▲
43 熊本県 (くまもとけん)
明治4年7月14日廃藩置県により旧熊本藩を引き継いで成立。その後、統廃合により白川県と改称し、白川県庁が旧熊本城内に移転し、明治9年2 月22日熊本県と改称し現在に至る。古くは、隈本とも書き、慶長12年加藤清正の築城の際に熊本に改めたという(肥後国誌)。隈本は南北朝から見 える地名。http://www.pref.kumamoto.jp/ ・▲
44 大分県 (おおいたけん)
明治4年7月14日廃藩置県により府内県・臼杵県・佐伯県・岡県・日出県・杵築県・森県・日田県・熊本県・島原県・中津県・伊万里県が成立。11月14 日に統廃合により豊後国内一円は大分県となる。大分郡は古代からの地名で、「豊後国風土記」では景行天皇の地名説話による「碩田(おおきた)」に 由来するという説がある。http://www.pref.oita.jp/ ・▲
45 宮崎県 (みやざきけん)
明治6年1月15日廃藩置県後の統廃合により日向国全域を管轄として成立。その後明治9年8月21日鹿児島県に合併されたが、明治16年5月9日 鹿児島県から分離して現在に至る。地名は神武天皇の高千穂宮跡と伝えられる皇宮屋、または奈古神社の前に広がる地としての宮前からの転訛とも 言われる。中世後期から、宮崎城(池内城)を中心とする領域を宮崎と称した。もと県庁設置の上別府村が延岡藩の宮崎代官所の支配地であったた め県名となったと考えられる。http://www.pref.miyazaki.lg.jp/ ・▲
46 鹿児島県 (かごしまけん)
明治4年7月14日廃藩置県により旧鹿児島藩領をもって成立。その後統廃合により明治16年から現在の区域となる。鹿児島は、鎌倉期からの地名 で、薩摩国鹿児島郡のうち。鹿児島郡は、古代からの郡名で、地名は桜島に起こり、その北方対岸の神社名となり拡がったものという。http://www.pref.kagoshima.jp/ ・▲
47 沖縄県 (おきなわけん)
明治12年から現在の県名。廃藩置県により旧琉球藩領をもって成立。那覇の内務省出張所が沖縄県庁となった。戦後米国の軍政下となるが、昭和4 7年5月15日日本へ返還された。沖縄は古代からの古琉球−現在の総称名で、方言ではウチナーという。沖縄の語源については、那覇の崇元寺の 南東にある浮縄御嶽に関する伝説がある。http://www.pref.okinawa.jp/ ・▲