由緒によると、八剣神社は二代目、広島城主福島正則公の、この地に残る唯一の治世の史跡である。当時、広島は洪水に悩まされここの堤防が切れて、水勢強く容易に防ぎ止めることができなかった。遂に人柱を入れて堰き止めるようという時、福島正則公が「それは不憫な、自分に名案がある」と言って秘蔵の名剣八本を箱に納め、地中深く埋めて堰き止めたのである。その八本の剣の霊を祀って小祠が建てられたのが元和三年(1617)、今から380年昔のことである。以来、水の守護神として、北風に逆らい川に向かって、敢えてここに建つ。(八剣会)とある。 |
その他参考:がんす夜話p101-
新修広島城下町p47